Tinker Jp
コーイケルホンディエのスタンダード
原産地:オランダ
用途:カモをおびき寄せるための猟犬、及びコンパニオンドッグ。
FCI分類:8グループ レトリバー(フラッシング:獲物の狩り出す)
※JKC 8グループ(7グループ以外の狩猟犬)
全身の外観
コーイケルホンディエは小型の猟犬になる。
コーイケルホンディエの名称
Kooikerhondjeのjeはオランダ語で小さいを意味する。
重要な比率
体高と体調はほぼ同じ長さのスクエア型が理想。
歩様時には頭部を高く掲げ、活動中は豊富な飾り毛を持つ尾は背線(トップライン)と水平、もしくは上に掲げる。
耳先には イヤリングと呼ばれる黒い飾り毛がある。
頭蓋骨とマズルの長さは同じ長さである。
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習性/性格
活発で機敏、自信に溢れ、十分な忍耐力やスタミナもある。気立てがよく、警戒心が強いが、うるさくはない。この犬種は忠実で、おおらかで、友好的である。
狩猟期以外では、害獣を見つけ殺すことを期待されているため、鋭敏で敏速、タフであることが必要とされている。この犬種は真の猟犬で、注意深く、活動的、働くことに熱心で、陽気な性格である。
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頭部(Hed)
頭部は適度な長さがあり、全体的な外観に調和している。流線で輪郭ははっきりしていている。
□頭蓋: 十分に広く、適度に丸みを帯びている。
□ストップ:横顔でははっきり見えるが、深すぎない。
□鼻:黒く、よく発達している。
□マズル:横から見て深すぎず、ややくさび形をしている。上房するとあまり先細ってはおらず、目の下は充実し
ている。
□リップ(唇):色素沈着がよく、ぴったりと密着し、垂れていないものが好ましい。
□顎/歯: シザーズバイトで、完全な歯列が望ましい。ピンサーバイトも許容されるが、あまり好ましくない。
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目
アーモンド型、ダークブラウンで友好的かつ警戒心をもった表情をしている。
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耳
中程度に大きく、鼻先から目尻までのラインの真上にある。
耳は頬にぴったりと沿っており、ふくらみがほとんどなく平らである。飾り毛が豊富で黒い毛先(イヤリング)があることがとても望ましい。
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頸
筋肉質で十分な長さがあり、すっきりとしている。
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体(Body)
□トップライン:ウィザーズ(き甲)から尾まで滑らかなラインをしている。
□背:強健でまっすぐで、やや短い。
□腰(ロイン):十分な長さと幅があり、筋肉が発達している。
□尻(クループ):わずかに傾斜し、十分に幅広い。尻の長さは幅の1.5倍が望ましい。
□胸(チェスト):肘まで届き、十分な肋骨の張りがある。胸部は十分に発達している。
□下腹部(アンダーライン):腰に向かってわずかに引き締まっている(タックアップ)。
□尾:体のトップラインに沿って位置し、トップラインと平行か、ほぼまっすぐ上に掲げている(快活に)。
豊富な飾り毛があり、先端に白い羽根毛状の飾り毛(プルーム)になっている。最後の尾椎は飛節(ホックジョ
イント)に届かなければならない。
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四肢
前肢
□肩:頸から背中にかけて流れるようなラインを作るため、肩は十分に傾斜している。
□上腕:等しい長さで、肩甲骨に向かって適切に角度がつけられている。
□肘:体に密接している。
□上腕:真っ直ぐで平行、十分な密度と長さのしっかりした骨である。
□掌節(パスターン):丈夫でわずかに斜めである。
□前脚:小さく、わずかに楕円形で、コンパクトでよくしまった指が前方を向いている。
後肢
全体的な外観;後方からみて、適切に角度があり、真っ直ぐで平行。がっしりしいる。
□大腿:よく筋肉が発達している。
□下腿:大腿と等しい長さである。
□飛節(ホックジョイント):適切に角度がつけられている。
□後脚:前脚と同じである。
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歩様
流れるような、弾むような動きで、四肢を大きく伸ばし、力強い推進力がある。四肢は平行である。
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被毛(コート)
中ぐらいの長さで、わずかにウェーブがかかっているかストレートで、体に密着している。柔らかい毛、発達したアンダーコートがある。前脚にはパスターン関節まで中程度の飾り気がある。後脚にはかなり長い飾り毛が臀部にあるが、飛節より下には飾り気がない。頭部・レッグ(パスターンまでの脚)の全面、フィート(パスターンより下の足)の毛は短くなければならない。尾の下側には十分な飾り毛がある。喉と前胸部には長い毛がある。イヤリング(先端の長い羽状の黒毛)があることが非常に望ましい。
毛色(カラー)
ピュアホワイトの上に鮮やかなオレンジレッドのはっきりした斑があり、脚に小さな斑点がいくつかあるのは許容される。オレンジレッド色が優勢であるべきである。オレンジレッド色に混じって黒い毛が少しあることや、僅かなティッキング(小さな斑点・ブチ)は許容されるが、あまり望ましくない。
□頭部の毛色: 鼻まで入ったはっきりとしたブレーズがある。頬と目の周りに色(オレンジ)がなければならない。ブレーズが細すぎる、太すぎる、または頬の一部にしか色がないのはあまり望ましくない。オレンジレッドからホワイトに毛色が変わる部分、尾の黒い輪(テイルリング)があるのは許容される。
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体高(サイズ)
理想的な体高:雄:40㎝ 雌:38㎝
+2㎝ 或いは―3㎝まで許容される。
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欠点
前述の事項からのいかなる逸脱も欠点とみなされ、その欠点が考慮されるべき重大さは、その程度と犬の機能的と健康の福祉、およびその伝統的な作業を行うための能力に比例するものである。
□耳が小さすぎる
□耳が半直立「フライング・イヤー」
□ハックニー・ゲイト(ハックニー歩様)
□カーリー、またはシルキーな毛質
□オレンジレッドの斑に黒い毛が混じりすぎている。
□ティッキング(小さな斑点・ブチ)が多すぎる。
□最大サイズを超えるものや最小サイズを下回る。
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重大な欠点
□不安そうな行動。
□脚が著しく低く、バランスが悪い。
□ウォールアイ。
□アンダーショット、またはオーバーショット
□尾が短すぎて、飛節関節に届かない。
□耳に部分的または完全に白い色がある。
□片方または両方の目の周りに白い毛がある。
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失格
□攻撃的または過度に臆病。
□明らかに身体的または行動的な異常を示す犬。
□ブラックとホワイトまたはトライカラーの毛色。
注記:
□雄は陰嚢内に正常な睾丸を2つ完全に下降させていることが必要。
□繁殖には、機能的および臨床的に健康で、品種に典型的な体格の犬のみを使用する必要がある。
FCIスタンダード(2011年1月19日版)、VHNKのホームページをもとに作成しています。JKCの全犬種標準書(スタンダードブック)と表現が異なることがあります。
出典:FCI 'NEDERLANDSE KOOIKERHONDJE'
https://www.fci.be/en/nomenclature/NEDERLANDSE-KOOIKERHONDJE-314.html (引用日2024年12月24日)